デザイン公募の第一次審査も終わり、結果も発表されました。そして有斐斎弘道館での展覧会「手のひらの自然―京菓子と琳派」展2015まで10日をきりました!
今回の公募では全国各地、海外からもご応募くださりました。皆さんの作品が素晴らしいものばかりだったので、審査も簡単ではなかったようです。多くの作品の中から選ばれた作品を見ることができるのは、「手のひらの自然―京菓子と琳派」展2015だけです。
展示作品も本物のお菓子なので、この機会を逃してしまうと、実物を見ることはできなくなっちゃいます。この展覧会が終わってしまったら、もう見ることが出来ないというのはなんだか切ないような気もしますが…だからこそ、ぜひ会場に足をお運びいただければと思います。
展覧会は、特別会場である京都?島屋さんは21日から、本会場である有斐斎弘道館は25日からなっております。特別会場と本会場では開催期間が異なりますのでご注意ください。また、本会場である有斐斎弘道館と特別会場である京都?島屋さんでは、異なった作品が展示されます。全ての入選作品をご覧いただけたらと思います!
●本会場:公益財団法人有斐斎弘道館(期間中は休まず開館)
会期:2015年10月25日(日)〜11月7日(土)
入館料:500円
※「手のひらの自然―京菓子と琳派」展2015 公式HPにて特別チケット(本会場のみ有効)のご予約を受け付けております。
※「手のひらの自然―京菓子と琳派」展2015 開催期間中の11月2日(月)と11月4日(水)に『京菓子論技』が開催されます。『京菓子論技』のご予約も「手のひらの自然―京菓子と琳派」展2015 公式HPにてご予約を受け付けております。
「手のひらの自然―京菓子と琳派」展2015
公式HP : http://kodokan.com/kyogashi/
「手のひらの自然―京菓子と琳派」展2015
公式Facebook :https://www.facebook.com/kyogashi?notif_t=page_new_likes
●特別会場:京都?島屋 6階 美術画廊
会期:2015年10月21日(水)〜10月27日(火)
入館料:無料
さて、現在弘道館では、鈴木里美展を開催しています。
昨年度のデザイン公募でデザイン大賞を受賞された方の個展です。
私もさっそく覗かせて頂きました!
その展示方法に少しびっくりしました。
個展といっても、基本的に弘道館の空間の使い方は変わらないのです。
そのさりげなさというか、弘道館の空間の居心地の良さをそのままにした展示はとても面白いものでした。ひとつひとつの展示物にコンセプトがあり、鈴木里美さんの日本文化に対する想いが伝わってきました。
展示を眺めながら、ゆっくりお茶を頂くなんてのも良い週末の過ごし方かな、と思います。
27日(日)までの展示なので、ぜひこの土日に、お越しください〜
開館時間 10:00〜17:00(入館16:30まで)
今年は300点を超えるご応募がありました!
ご応募くださった皆様、本当にありがとうございました!!
今年は高校生などの学生から社会人の方、また、日本各地からご応募くださり、
多くの方が京菓子や琳派にご興味を抱いているのだと実感しました。
どの作品も美しく、すべての作品を展示できればいいのに!
と思わせてくださるものばかりでした。
10月末から行われる「手のひらの自然―京菓子と琳派」展では、
たくさんいただいた作品の中から入選したものを展示いたします。
ご応募くださった方も、そうでない方も是非足をお運びください!
・本会場:公益財団法人有斐斎弘道館(期間中は休まず開館)
会期:2015年10月25日(日)〜11月7日(土)
入館料:500円
・特別会場:京都?島屋 6階 美術画廊
会期:2015年10月21日(水)〜10月27日(火)
入館料:無料
また今回の菓子展開催に伴い、
関連図書である『京菓子と琳派 食べるアートの世界』の
トークショー&サイン会が9月26日(土)14:00から
大垣書店四条店で行われます。
こちらのほうも是非足をお運びください!より京菓子と琳派への理解を深めてから、
展覧会をご覧になると、また違った見方ができるかもしれません!
参加方法:対象書籍をご購入の方に、整理券をお渡しします。
お電話でのご予約も承ります。
※大垣書店四条店TEL:075-253-0111
対象書籍:『京菓子と琳派 食べるアートの世界』
淡交社 定価1,728円(税込)
定員:先着50名限定
デザイン公募締め切りまで1週間をきりました!
でもまだあと数日あります、どしどしご応募ください!
弘道館では9月13日(日)に月釜が行われ、多くの方にお越しいただきました。
ありがとうございました。
月釜のお茶席での主菓子はうさぎの焼き印がついた、
見た目にも可愛い薯蕷(上用)饅頭だったのですが、中の餡がなんと!里芋餡でした!
里芋餡と聞いてみなさんは味の想像がつきますか?
私は食べるまでは全く想像がつきませんでした。
一口いただいたら、里芋なのでもっちりとしていて、ほどよい甘さで...
私の乏しい表現力ではお伝えできないのが残念ですが、とても美味しいお饅頭でした。
作品応募、とても素敵なデザインが集まってきています。ありがとうございます!
ところで
京菓子デザイン公募で「大賞」を受賞された方々の副賞は、「有斐斎 弘道館にて個展開催」
または、「制作した京菓子作品を用いた茶会の開催」ということをご存じですか?
昨年のデザイン大賞を受賞された鈴木里美さんの個展が、
9月15日(火)〜9月27日(日)の日程で、ここ、有斐斎 弘道館で開催されます。
「鈴木里美展」
2015年9月15日(火)〜9月27日(日)
10:00〜17:00(16:30最終入館)※水曜休館
会場 有斐斎弘道館
入場料 500円 ※別途500円で和菓子とお抹茶をお召し上がりいただけます
今年の大賞受賞者の方々は、「個展の開催」と「茶会の開催」のどちらを選ばれるのでしょうか。
ご自分でデザインされた京菓子がお茶会で出てくる、というのも素敵ですよね。
さて、今年の「京菓子デザイン公募」。
応募締め切りの9月20日までまだ日にちがありますので、どしどしご応募くださいね!
また、デザイン部門だけでなく、京菓子の実作部門もたくさんのご応募おまちしております。
今回はその学生さんから代表して、中村右門さんが、実習で体験したこと、
考えたこと、感じたことを素直に綴ってくださった文章をご紹介します!
掃除’’三昧’’は、彼らに何をもたらしたのでしょうか。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「有斐斎 弘道館での作業を通して」
2015年夏期インターンシップ実習生
代表 中村 右門
私たちインターン5名は、8月14日(金)と14日(土)の二日間
歴史情緒溢れる場、弘道館でインターシップ実習をさせていただきました。
まず、初めに社長さんから弘道館についての話をお聞きし、江戸中期の京都を
代表する儒学者、皆川淇園が解説した学問所であることがわかりました。
そして、淇園は開物学という独自の学問を創設し、詩文や書画にも優れていた
風流人であり、門弟三千人と言われている偉大な人であること、また、弘道館の
今の土地がマンションになりかけたという事実を聞き、驚きでいっぱいでした。
しかし、有志の方たちの活動により守られていると聞き、歴史的・文化的に
価値のある場が残ることになったことに感銘を受けました。
私たちインターンシップ実習生5名が、二日間の弘道館での実習を通し、共通して
得たことは大きく分けて三つあります。
一つ目は、目的意識をしっかりと持ち、考え、行動することの大切さです。
単調な庭掃除だと捉えるのではなく、完成像をイメージ、細部にまで目を凝らし、
取り組むことが重要だということです。この庭を見ることになるお客様という存在を
念頭に置くことで、より丁寧により繊細に作業に取り組めるということです。
そうすることで作業後、充実した気持ちになり、達成感を感じることもできるようになりました。
二つ目は心遣いの気持ちです。「いつでも、どこでも他人から見られている、
また、思われている」という意識の中で一つ一つの作業に携わると、
自然と自分を律することができ、相手のことを考え、思いやる気持ちがうまれてきます。
その気持ちは、共に作業する仲間へでもあり、何より迎え入れるお客さまに対し、
とても重要なことだということを学びました。
三つ目は美的センスです。弘道館という人を豊かにしてくれる空間での作業一つ一つに
センスが問われていました。
庭の空間を多角的に見ることで複数の印象が与えられます。
そのため、庭石や敷石と緑のバランスや境界線を考え、庭の清掃にあたらなければ
なりませんでした。
このような体験は非日常的で、五名それぞれの感受性が少し豊かになりました。
私は、8月7日(金)、8日(土)、9日(日)の三日間、一人だけ
弘道館で行われている活動に参加しました。
実際に京菓子を自分でつくる「ワークショップ」、「信仰からみる京都」という定例講座、
そして「暁天茶会」です。どれも、とても内容が濃く、自分にとって意味のあるものでした。
京菓子の「銘」と呼ばれる一つ一つの名前、その意味、そして形や色の奥深さ、
京都の信仰や宗教をひもとき、京都を知りました。
また、茶会を通して、ふるまいや作法を教わり、実践し、体感し、日本人の美学に
触れることもできました。私は、この三日間で今まで体験したことのなかった、
日本固有の文化にしっかりと触れることが出来ました。
映像がとても綺麗で、3Dのように露地を渡っていかれます。
どのような仕上がりになるのか、楽しみです。
台中で、京菓子展に向けて、何か参考になるものはないかとお菓子探索をしてまいりました!
台湾(台北?)では「月餅」がとても有名ですが、台中では「太陽餅」というお菓子が有名なのだそうです。
日本人が想像する「餅」とは異なり、台湾の「餅」のつく菓子は小麦。うむ、パイ生地です。菓子屋さんの数もとても多く、いたるところで様々な「餅」が並んでいました。太陽餅、檸檬餅、老婆餅・・・
木型がさまざまな所で見られ、季節の意匠や結婚式など。月餅や白雪糕に使用され、日常の菓子から神事など、歴史を感じられるものが多かったです。ただ、台北と違い、日本語も英語もあまり通じないので、聞くことが出来なかったのがとても残念でした・・でも皆さんとても良い方ばかりで、とても楽しく過ごすことが出来ました。
白雪糕のお菓子がとても多いのが印象的でした。英語で「rice cake」と書いてありました!ケーキ!
個人的には、「主菓子」のような季節の意匠のある菓子があればと思っていたのですが、うまく見つけられませんでした。
どなたかご存知の方おられましたら、教えてください!!!
結果的に参考にはなっていません(笑)申し訳ございません・・(>_<)