「京菓子と琳派」展 入選作品決定!
- 2015.10.17 Saturday
- 11:05
- インターン日記
- comments(0)
- -
- -
こんにちは、インターンシップの安那です。
さて、現在弘道館では、鈴木里美展を開催しています。
昨年度のデザイン公募でデザイン大賞を受賞された方の個展です。
私もさっそく覗かせて頂きました!
その展示方法に少しびっくりしました。
個展といっても、基本的に弘道館の空間の使い方は変わらないのです。
そのさりげなさというか、弘道館の空間の居心地の良さをそのままにした展示はとても面白いものでした。ひとつひとつの展示物にコンセプトがあり、鈴木里美さんの日本文化に対する想いが伝わってきました。
展示を眺めながら、ゆっくりお茶を頂くなんてのも良い週末の過ごし方かな、と思います。
27日(日)までの展示なので、ぜひこの土日に、お越しください〜
開館時間 10:00〜17:00(入館16:30まで)
今回はその学生さんから代表して、中村右門さんが、実習で体験したこと、
考えたこと、感じたことを素直に綴ってくださった文章をご紹介します!
掃除’’三昧’’は、彼らに何をもたらしたのでしょうか。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「有斐斎 弘道館での作業を通して」
2015年夏期インターンシップ実習生
代表 中村 右門
私たちインターン5名は、8月14日(金)と14日(土)の二日間
歴史情緒溢れる場、弘道館でインターシップ実習をさせていただきました。
まず、初めに社長さんから弘道館についての話をお聞きし、江戸中期の京都を
代表する儒学者、皆川淇園が解説した学問所であることがわかりました。
そして、淇園は開物学という独自の学問を創設し、詩文や書画にも優れていた
風流人であり、門弟三千人と言われている偉大な人であること、また、弘道館の
今の土地がマンションになりかけたという事実を聞き、驚きでいっぱいでした。
しかし、有志の方たちの活動により守られていると聞き、歴史的・文化的に
価値のある場が残ることになったことに感銘を受けました。
私たちインターンシップ実習生5名が、二日間の弘道館での実習を通し、共通して
得たことは大きく分けて三つあります。
一つ目は、目的意識をしっかりと持ち、考え、行動することの大切さです。
単調な庭掃除だと捉えるのではなく、完成像をイメージ、細部にまで目を凝らし、
取り組むことが重要だということです。この庭を見ることになるお客様という存在を
念頭に置くことで、より丁寧により繊細に作業に取り組めるということです。
そうすることで作業後、充実した気持ちになり、達成感を感じることもできるようになりました。
二つ目は心遣いの気持ちです。「いつでも、どこでも他人から見られている、
また、思われている」という意識の中で一つ一つの作業に携わると、
自然と自分を律することができ、相手のことを考え、思いやる気持ちがうまれてきます。
その気持ちは、共に作業する仲間へでもあり、何より迎え入れるお客さまに対し、
とても重要なことだということを学びました。
三つ目は美的センスです。弘道館という人を豊かにしてくれる空間での作業一つ一つに
センスが問われていました。
庭の空間を多角的に見ることで複数の印象が与えられます。
そのため、庭石や敷石と緑のバランスや境界線を考え、庭の清掃にあたらなければ
なりませんでした。
このような体験は非日常的で、五名それぞれの感受性が少し豊かになりました。
私は、8月7日(金)、8日(土)、9日(日)の三日間、一人だけ
弘道館で行われている活動に参加しました。
実際に京菓子を自分でつくる「ワークショップ」、「信仰からみる京都」という定例講座、
そして「暁天茶会」です。どれも、とても内容が濃く、自分にとって意味のあるものでした。
京菓子の「銘」と呼ばれる一つ一つの名前、その意味、そして形や色の奥深さ、
京都の信仰や宗教をひもとき、京都を知りました。
また、茶会を通して、ふるまいや作法を教わり、実践し、体感し、日本人の美学に
触れることもできました。私は、この三日間で今まで体験したことのなかった、
日本固有の文化にしっかりと触れることが出来ました。
インターンの今村です。(弘道館に今村は2名おります。)
8月30日(日)京菓子ワークショップに参加してきました。
京菓子や琳派について学んだあと、実際に京菓子作りにチャレンジし、
京菓子の魅力を体感してきました!
↑沢山の方にご参加いただきました!
菓子職人の皆さんは、普段からノートを持っており、
そこにアイデアを書留ているようです。
ひとつひとつ同じお菓子はできない、という繊細なアート、
京菓子について知るきっかけとなりました。
「手のひらの自然―京菓子と琳派」展では京菓子のデザイン公募を行っています。
琳派を表現した京菓子をデザインしてみませんか?
京菓子作りが素人の方でも、大丈夫です!
↑お子さんは創造力が豊かですね!
京菓子は見た目が美しいだけでなく、
実際に自分で食べられることも魅力だと思います。
自分がデザインした京菓子が展示される、
または食べられるなんて素敵だと思います。
詳しくはこちらを。
http://kodo-kan.com/kyogashi/ 「手のひらの自然―京菓子と琳派」展2015
たくさんのデザイン応募お待ちしております。
はじめまして、8月から弘道館でのインターンシップを始めました、今村です。
わたしは大学で、デザインを学んでいくうちに日本らしさって何?という疑問を持ちました。
日本で、(しかも)京都で暮らしているのに全然わからない…と思い、
日本文化に触れる場を求めて弘道館にインターンシップ参加を決めました。
弘道館では日本文化に基づいた、いろいろな活動を行っています。
わたしが魅力的だと思う、弘道館の活動として、茶の湯の文化があります。
毎月開かれるお茶会、茶会をまなぶ講座などがあり、
美しいお庭を見ながら歴史ある建物の中で学ぶことができます。
興味を持った方が気軽に参加できるような講座があるため、初心者の方でも参加できます。
また毎月開かれる茶会、月釜では、茶の湯の文化に触れることのできる場が
定期的に持てるというのが素敵だなと思います!
またボランティアスタッフの多さからも、
弘道館は皆から支えられ、愛されている場であるな、と感じます。
そんな弘道館にぜひ一度、足を運んでもらいたいなと思います。